厚生年金保険料を払いたくない!
厚生年金とは何?
出典:日本年金機構ホームページ
日本では年金加入が義務付けられているので、20歳になったら必ず年金に加入しなくてはなりません。
厚生年金とは会社員・公務員などが入る年金になります。
20歳以上60歳未満の人が必ず加入しなくてはならない国民年金は
- 第一号被保険者
- 第二号被保険者
- 第三号被保険者
と、国民年金の第二号被保険者は厚生年金の被保険者になります。厚生年金に入る人は同時に国民年金にも入ることになるので、必然的に国民の義務を果たしますね。
厚生年金保険料の高さと払いたくない理由
厚生年金保険料は毎月給与から天引きされて、会社がまとめて年金拠出金として納めています。
「厚生年金保険料」の本人負担分は毎月の標準報酬月額の9.15%です。
給与が250,000円の場合は毎月25,000円近く引かれることになります。
25,000円も引かれる割に、将来の年金に対する暗いニュースばかりが目立ちます。
若い世代が不安になるのもわかります。
厚生年金保険料の免除方法と条件
厚生年金保険料が免除になるのは下記の時期です。
- 産前産前産後休業期間(出産の日(出産の日が出産の予定日後であるときは、出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合は98日)から出産の日後56日までの間。
- 育児・介護休業法による満3歳未満の子を養育するための育児休業等期間
上記の2つのみになります。
会社員として厚生年金適用事業所で被保険者でいる限りは、厚生年金保険料は払わないといけないです。
年金保険料を払わないことによるデメリット
年金保険料を払わない若者のリスクとは?
会社員として給与をもらっている限りは年金保険料を払わないという選択は出来ません。
では、会社員ではなくフリーランスとして収入を得て生活している場合はどうでしょうか。
自分で住所地の市役所等の窓口にいき手続きをして保険料を納めなくてはなりません。
年金保険料を払うことによって受けられる給付は以下の3つです。
- 老齢年金
- 遺族年金
- 障害年金
よくきく年金という言葉は老齢年金を指していることが多いですが、年金は老齢だけはなく障害、遺族といった収入が絶たれるリスクに対しても受け取る事ができます。
年金は年金保険なので保険料を払っている人に給付は行われます。
保険料を払っていないと、明日おこるかもしれないリスクに備えることができません。
年金保険料を払わないと受けられない給付とは?
老齢年金は保険料を納めた期間が10年以上無いと受け取ることが出来ません。
また、遺族年金と障害年金にも保険料納付要件があります。直近の保険料の納付状況が問われるので困ったことがおこったからとすぐ保険料を払っても年金を受け取ることは出来ません。
それでもやっぱり厚生年金保険料を払いたくない!
厚生年金に加入しているメリット
厚生年金保険料は標準報酬月額の18.3%です。
これを会社と本人とで折半して払います。給与から天引きされている厚生年金保険料は本来の金額の半分で、残りの半分は会社が払ってくれています。
厚生年金に加入していた人が老後に受け取れる老齢厚生年金は、国民年金のみ加入していた方が受け取れる老齢基礎年金に上乗せして受け取ることができます。金額は払った保険料に一定の乗率をかけたものになるので、保険料を払えば払うほど金額は上がります。
老齢年金だけはなく、遺族年金、障害年金も厚生年金加入者のほうが給付が手厚くなっています。
まとめ
給与明細をみるとため息をつきたくなることもある厚生年金保険料です。
でも、あなたとあなたの大切な人たちを守ってくれている大事なセーフティーネットです。
正しい知識を身につけていざという時に困らないようにしたいですね。